上野ファームの庭について

農業を営んでいた上野ファームが、どうして庭と結びついたのか不思議に思う方もいるかも知れません。

これは農場と庭の始まりのお話です。

庭のはじまり

上野ファームには昔から庭があったわけではなく、庭づくりを始めたきっかけがありました。もともと上野ファームは代々続く米農家でした。1983年にお米の個人販売を始めたことで、お客様が直接農場に訪れるようになったことが大きな転機となりました。お米を生産して販売するだけではなく、目で見ても魅力ある農場にしたいという思いで、田んぼのあぜ道に色鮮やかなルピナスを植えたことがきっかけで、ガーデニングにも興味を持つようになり、現在のマザーズガーデンの場所から庭づくりをスタートさせました。2001年からさらに庭を拡大する計画を立て、農繁期の合間を縫って家族でこつこつと庭づくりを続け、庭を無料で公開するオープンガーデンの取り組みを始めました。庭を公開していることが徐々に話題となり、市内だけではなく北海道外からもお客様が見学に訪れるようになりました。その後、要望が多かった苗の販売を開始し、さらにゆっくりと庭でくつろいでいただけるように2008年には古い納屋をカフェに改装し、現在の上野ファームができあがりました。

「北海道ガーデン」

上野ファームのガーデンスタイルは?と聞かれたら「北海道ガーデン」と答えています。

庭づくりを始めたばかりの頃は、イギリスの「イングリッシュガーデン」にとても憧れていて、同じようにつくりたいと意気込んでいましたが、気候の違いやその背景となる歴史・風土なども違うせいか、うまくいかないことも多く行き詰まっていました。そんな時、庭を見学にきた北海道外の方から「どうしてルピナスがこんなに大きく育つのですか?」と聞かれました。いろいろと話しを聞いてみると、北国で簡単に育てられる植物でも、梅雨や猛暑のある暖地では、育てるのが難しい植物もあるということがわかりました。同じ国内でも地域によって育てやすさや開花期の違いがあり、北海道の気候に合わせて植物が育つことで自分が意識していなくても、北海道だからこそ表現できる庭になっていたのだと改めて気づかされました。さらに北国でしか見られない野草や、寒暖差があることで花色が鮮やかなることなど「北海道ガーデン」だからこそ表現できる魅力を探しながら、イギリスとも違う上野ファームならではの庭づくりを日々研究中です。