上野ファームのガーデンスタイルは?と聞かれたら「北海道ガーデン」と答えています。
庭づくりを始めたばかりの頃は、イギリスの「イングリッシュガーデン」にとても憧れていて、同じようにつくりたいと意気込んでいましたが、気候の違いやその背景となる歴史・風土なども違うせいか、うまくいかないことも多く行き詰まっていました。そんな時、庭を見学にきた北海道外の方から「どうしてルピナスがこんなに大きく育つのですか?」と聞かれました。いろいろと話しを聞いてみると、北国で簡単に育てられる植物でも、梅雨や猛暑のある暖地では、育てるのが難しい植物もあるということがわかりました。同じ国内でも地域によって育てやすさや開花期の違いがあり、北海道の気候に合わせて植物が育つことで自分が意識していなくても、北海道だからこそ表現できる庭になっていたのだと改めて気づかされました。さらに北国でしか見られない野草や、寒暖差があることで花色が鮮やかなることなど「北海道ガーデン」だからこそ表現できる魅力を探しながら、イギリスとも違う上野ファームならではの庭づくりを日々研究中です。