農業を営んでいた上野ファームが、どうして庭と結びついたのか不思議に思う方もいるかも知れません。これは農場と庭の始まりのお話です。

魅せる農家を目指して

2001年
花で農場の環境をもっと魅力的にして、都市と農村の交流点にしたいという思いを実現するため、グリーンツーリズム制度を活用して二年ほど休ませていた水田にダンプ500台ほどの土を埋め立て、新しい庭を造ることを決意。最初につくり始めた600坪ほどのマザーズガーデンに加え900坪の新しい庭造り奮戦記がここから始まりました。粘土質でスコップすらささらないところに暗渠を入れて排水対策をし、大量の堆肥をいれてまずは土づくりからはじまりました。農業の知識と経験をフル活用して、芝生も花も種から育てながら、忙しい農作業の合間で家族総出の大仕事。造園のプロでもない農家が手探りで庭づくりに挑んだ日々、じつは農作業より重労働で大変でした。